下記グラフは、現実的にはあり得ない話なのですが、物価変動の無い状態で、毎年入札・交渉を繰り返し、4年前は100万円、3年前は90万円、2年前に80万円、去年70万円、本年には60万円になった品目があるとします。 この取引条件の結果をどのように思うでしょうか?

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購買担当者は満悦していると思います。毎年10万円のSaving(経費削減)を行い、会社に10万円の利益を提供し貢献しています。もし何も活動していなければ本年も100万円のままです。上側の白い三角が会社への利益に見えるのです。 しかしながら経営者から見ればどうでしょうか、何で4年前から60万円で契約していないのか、なんぼの損失を出しているのかと怒ると思います。下側の青い三角が会社の損失に見えるのです。  これを避けるために、最初の契約の際に十分に時間を掛け、多々分析、購買戦略・戦術、ソーシングプランを練り実践し契約を実行しなければなりません。  本来、本例で分かる通りSavingはあっては成らないのです。但し毎年下がらなかったという検証は必要です。法律が変わる、新たな原材料が開発される、新しい考え方が出てくる、マーケットを揺るがす新規サプライヤーが出てくる、業界内の競争が激しくなる、代替え商品が開発される等々、機会が沢山ありますので、長い目で見れば下がる傾向にあると思います。  このような状態を避けるために、適切な購買戦略とは?適切な分析とは?適切な取引先候補とは、どのようなアクションプランが必要なのでしょうか、どのように入札・交渉を行うのでしょうか、その具体例と考え方をトレーニングさせていただきます。