(現状の問題点)

前述2のProcurement(発注業務)と3のInventory(在庫管理)の手を少しでも抜けば、確実に原材料、予備品の欠品、工事遅延等により工場は生産停止に陥りますので手を抜くわけにはいきません。人員不足の状態ですから結果的に2のProcurementと3のInventoryに人員を集中せざるを得ず、1のソーシング業務が等閑(なおざり)にされています。具体的に言えば、何年も前の契約書を見直しもせずに継続契約を行っている。何年も前の単価表の見直しをしていない。取引先から提出された見積書を精査せずに根拠無き値引き要求だけを強く行っている。新規取引先候補を開拓しない。ひどい場合には購入要求部門が業者選定・取引条件を決めてしまい、購買部門は発注するだけ。その他多々お話はお聞きします。

2のProcurementと3のInventoryに関しては、システムで運営されています。システ

ムテム開発会社がそのシステムを開発しマニュアルを作成し説明会を行います。このマニュアルを使って新入購買スタッフを教育できますが、ソーシングに関しては教育が行われていない場合が非常に多いのです。購買管理者においても他部署からの移動でソーシング経験・知識不足から部下に教育・指導ができない企業様が非常に多いのが現実です。

(解決策)

多くの書籍があり、多くの購買トレーニングが開催されていますが、何処も日本企業の購買出身者が行いますので同じような内容です。私は、世界有数の人材開発企業と言われるP&Gで購買トレーニングを長年受けてきました。また、長年ソーシング業務を行いロジックのしっかりした数多くの成功事例があります。P&Gの購買トレーニング資料を基に具体例の解決策を示したソーシングプラン作成方法および考え方のトレーニングです。